[ベリアンの遺体を眺めていると、ライナーがやって来て制服を顔に掛けた>>3。]
……ありがとうございます。
[そのままにされるのは致し方無いとは思っていたが、心の何処かでは、同じ人間なのだからそのままにして欲しくない、という気持ちがあった。
その為、彼の行動に若干驚きつつも、素直に礼を述べた。
しばらくそのまま眺めていたが、やがてボソリと溢す。]
何故、貴方は工作員になったのですか。
過去に何があったのですか。
[悔いなく生きられたのなら、返事が返ってくることはないだろう。
一番知りたい問いに、答えがこないよう願いながら、物言わぬ死体に静かに問い掛けた。]