奴らが死にたいなら、それを手伝ってやろうか、とも、思うのさ。
[ それが、この戦いを少しも厭わぬ理由のひとつだと、それこそ遠回りな心情の暴露だとは、伝わったか。
それを今、伝えることの意味はまだ知られはしないだろうけれど ]
おしゃべりはここまでだ。
...そろそろ、決着をつけようか?犬っころ...いや、黒耀狼。
[ 屋上へと飛び降りた黒虎は、黒髪の男の姿に変わり、ハンターの間で呼ばれるディークの二つ名を初めて口にした。
喪った右腕から朱を零しつつ、焔纏う刀をだらりと左手に提げて、金の瞳の男は笑う* ]