― 生前/客間 ―
[夜までは食器を片付けたり、血の痕を拭ったりと、身体を動かして時間を潰した。
そうして時間を潰しても時間はやはり余る。
客間へ戻ると天体の本を前にしながら、ページを捲るでもなく考え事をしていた]
人狼……人狼、か。
ディルドレさんは、違う。
それは分かった。
他の人は……ただ見るだけじゃ分かんなかったな。
あの夢がキーなんだろか。
[漠然としたものではあったが、人狼を探せると確信は出来た。
問題は、誰かを指定して視ることが出来るかと言うこと。
夢と連動しているというのならば、無作為の可能性もある]