おんや、そういうそちらはカップルさんで?
[霧の中から現れたのは二人の男女。
声をかけてきた男>>*0に軽口を叩きながら、人の良さそうな笑みを浮かべ不躾にならぬ程度の視線を向ける。
こちらを刺激せぬようさりげなく警戒を怠らぬ男と、傍目にも仕立ての良いと解るドレスに身を包む女という組み合わせにどこぞの令嬢と護衛あたりだろうかと推測するもそれは口にせず]
迷い込んだっていうか、気がついたら此処に居たんだよねぇ。
兄さん、悪いんだけど何か知ってたら教えてくんない?
[笑みは変えぬまま、相手に疑問を投げかけた**]