[攻撃を叩き込む刹那。 青年の叫び>>*4:57がこちらの耳へ届く] 望みのため……。[単なる敵国の軍人として接した時には、聞けなかったであろうその言葉が。 相対する者でありながら、どこか好ましく聞こえた] 私にも、望みはあったはずなのに。 迷いなく進むことは出来なかった。[独白めいたことを呟きながら、振り抜かれた刃を、杖の軌道を捻るように変えつつ受け止める。 無理な姿勢となったため、手首に伝わる衝撃は強く、痛みを感じつつ数歩たたらを踏んだ]