―Nルーム―
[空いた一つの冷凍睡眠装置に、白い腕によって入れられる。
その傍らで、別の空いた装置の上で胡座をかいてる男が一人。]
あのー。
こういうバーチャル映像はもういいんで。
[うんざりした様子で手を振ってみせるが、目の前の光景が変わるはずがなく。]
ってか誰だよこれ見せてんの、すっげー悪趣味!
[顔色の悪い自分が棺のような物の中に入れられるのを見たいものか。
見せたいと思って見せてるやつの気が知れない。]
さっさと消せってーの!
[――――この男、霊体化したことに気付いてない。**]