……は。ここ、まで、深く、斬られたのは、久しぶり、だよ。……10年前に、『シルヴィオが殺された時』、以来、だねぇ。[さらり、と。本当にさらり、と物騒な言葉を紡いで]……本当に、愉しませてくれる、な、君、は……![浮かべるのは、月を思わせる、笑み。十字の刻まれた傷からは、さらさら、はらはら、と銀の粒子が零れ落ちる]