>>+15[目の前の男は頷くと、少女の手を取り指で何かを綴った。『私の名前は…』と読み取れた。]N、i、k……ニコラス…?それがお兄ちゃんの名前?[続いて綴られた名前のようなものを読み上げ、確認する。不思議と警戒心は薄れていた。まだ表情は固いが、それは少女の元々の性格に由来するもの。目の前の男が危害を加えようとしているようには感じなかった。しかし、やがてあることに思い至る。]