やっぱりディーター!
どうしたんだ?まさか人狼にやられ…
[そこまで口走ったものの、男が思案するような気配をまとった後、『自殺志願者』と言う単語が出れば、気まずげに続きを飲み込んで。]
そうだな。俺は自分の意思でここにいる。
[しっかりと頷いた。
せめてヨアヒムの仇として果てることが出来ればと十年を生き長らえてきたが、それが正しかったのか、未だ答えは出ない。
間違っている。
そう罵られるのは覚悟の上で、それでもあのやり方しか選べなかった。]
騙し続けることは、どうやら俺にはできなかったみたいだ。
[せっかくもらったアドバイスを活かせず悪いと、苦笑する。]