─ 回想・聖神神殿 ─
…ルーウィー、神官長。
私も、できること、あるなら、がんばります。
しょうかんしゃと、しゅごしゃだけに、
がんばるの、おしつけたら…ダメ、だと思う、から。
[少年が神官長の前から辞した後、タチアナが神官長にした宣に先程の迷いは残っていなかった。
獣の性も持つ故か己や近しい者の死などの個を脅かす恐怖の方が強く、世界の滅びに対しての恐怖はどこか遠かった。
全よりも個を重く置く、悪く言えば狭い視野は、今しがたまで居た少年を目の当たりにした事で、明確な目的を得られ。
それから精霊節を目前に控える日まで、神官長や指導者の指示を仰ぎ。
他の守護者、召喚者との目通りや鍛錬の手伝いなども含めて時間は過ぎていった**]