[ハダリーはどこへ行ったのだろう。
タイガのように、ダーフィトに殺されただろうか。
あるいはまだ鬼ごっこしているだろうか。
ハダリーが獣化するような感じはしなかったけれど、彼は本当に人狼なのか。
なんにせよ、もし彼がこの世界に来るようなことがあれば、私は笑って迎えるのだ。
まだあの時のお礼を言っていないから、今度こそ言えるように。
それを言ってしまえばカークにもお礼を言いたい。
けれど願わくば、もう誰も傷つかない未来があればいいと思う。]
カーク………あなたに私の言葉は届かなくていい。
生きて欲しいから。
それで必ず、瀕死の人を助けてあげて。
[私に言われなくても彼は当然のようにそうするだろうから、やはりこの言葉も伝わらなくていい。]