(もしあの時、私にジムゾンさんを撃てる能力を持っていたら、ジムゾンさんは今より穏やかに眠れたのかな…?
ジムゾンさんの命を背負って、生きていけたのかな…?)
――ごめんなさい、能力足りなくて…。
未熟な「狩人」で。
私がきちんと「狩り」ができれば、ここまで苦しませる前に終わらせられたのに…。
[「護れなかったもの」、黒い狼、シモン。
結局、自分の大切な人は、誰も護れなかった。]
(でも、せめて、最期は。)
[教会へと足を進めるジムゾンを追う。
――そこに、シモンが来てくれることを信じて。**]