【見】 【墓】 イベントコンシェルジュ ルージュ

　――第１エリア・医療処置室の一角――

[目が覚めればそこは見知らぬ天井……とはなんのフィクションの一節だったか。

『そんなどうでもいいこと....それより....』

現実感を喪失している感覚。
まるで『村』からのログアウトのような……。

『そうか……私……………』

目眩とともに倒れたのだった。

『騒動を起こす側に、なっちゃったかも……』

憂鬱さとともに、目眩といえば、と自室でも目眩のようなものを感じた>>0:194ことを思い出す。
同じ症状かはわからない。
疲れや緊張などはあるだろうが、今回のは....

『う……』

思い出し、また気分の悪化が感じられる。

『でも……ただ寝ているわけにはいかない……』

思考を回し始める。
幸い、今は近くに医師も看護師も、付き添いで社の人間もいなさそう。
コンシェルジュの職務からも離れられるかもしれない（これは不幸中の幸い）。

『村』で、この船で何が起きているのか、ゼラト氏の思惑そして――ロム・レム王国の紋章の意味は――]**