―談話室―[夢のような、穏やかな時間が過ぎてゆく。…あぁ、何処かから、私の名前を呼ぶ声がして。お願い、悲しまないでと、頭の隅に過る感情。しかしそれも段々と薄れ、周囲のざわめきは自分とは離れていくようで。夢に、更に深みに沈みかけたその時、] [――ふわり][額へと触れるのは、温かな、手のひら?名を尋ねる声は優しく、まるであの時のヴァイオリンの音色を彷彿とさせて>>+1――]