いや、違います!
たしかにドロイドに襲われて撃たれましたけど、
私は私が入ったコクーンが遺体安置モードではなくて
医療モードだったのを確認しています!
[両手を前に突き出して、違うと必死に否定する。
けど……本当に医療モードだったのかと不安になってきた。
パンチカードに記録出来ていれば……
って今の私では出来ないのだっけ。]
襲われる直前に一緒に居た人も、
私と同じような存在になっているので、
たぶん貴方も生きていると思いますよ。
どうしてこうなったのかは全く分からないですけど……。
[徐々に声が小さくなっていく。
改めて自分が何も分かっていないことを再認識して、
不安になってきたから。
けど、目の前の青年が幽霊だとは思いたくないし、
幽霊は実在してほしくもない。
だから生きて――なんて願うのはあまりに身勝手だろうか]