― リオレ島→東方海域へ ―
[>>5:+46 程なくして小型艦は出発し、リオレ島を離れていく。未だに空は暗いままで、窓に小雨の雫が細かくつく。
暫く離れていく島を眺めていた頃だろうか、シュテルン少尉に話しかけられる。]
あのひと?
[自分が不思議そうにそう尋ね返すと。
どうやらタクマの養い子というのが、目の前の彼なようだ。
不思議な縁である。]
……タクマさんか。
そっかぁ、貴方だったんだね。
[そして質問の答えには、暫く視線を彷徨わせて、]
えぇ…… やらかした?
うーん。ちょっと思いつかないんだけれど…
[何かタクマは重大なミスをしたっけ。あゝ、もしかして。]