[思い付くままに曲を奏でていると、微かな足音を耳が拾った>>+1。]
レトさん?にしては足音が違いますね。
[隔離される場所と連れ去れる場所が同じとは思ってもいないので、似た足音を聞いたことがあるとは思っても正解にはなかなかたどり着けない。
じっと足音の方向を見つめていると、淡い光の中ちらつく金色。]
!ゲルトさん!
生きて…
[姿を認めれば自分も駆け寄ったが、不自然に言葉が止まる。視線は彼の左耳に注がれていた。]
大丈夫ですか?痛みませんか?
[左耳の痛々しさに顔を歪めながら、それに触れるか触れないか位まで手を伸ばした。**]