………………それにしても、本当。 誰か、いないのかな。[その学舎はどこか違う気もするけれど。“リエヴル”の意識では、それと気付くこともない。そこに在るのは、かつての士官候補生の記憶。自らがあの忌まわしい公爵家を継ぐことなど、夢にも思わぬままに。]