人狼物語−薔薇の下国

479 月夜に吼える獣の宴


【墓】 闇炎虎 タイガ

[ 狼の鼻先に前肢を叩き付けた黒虎は、爪が黒曜の毛皮を裂いた感触を感じると同時に、一度飛び下がる。
殴られた相手が逃げるとは欠片も考えていなかった ]

やられたら、やり返すのは喧嘩の基本だ!

[ 思った通り、瞬時の躊躇いも無く回りこみながら首筋を狙って飛びかかって来る狼の素早い動きに、三本脚の虎は逃げるより踏み止まるを選んだ ]

グゥッ!

[ 首筋に深く食い込む牙の痛みは、しかし、同時に、感情の動きに反応する焔を燃え上がらせるきっかけとなる......燃えた分だけの消耗は、もちろんあるのだが、それに構うつもりも余裕もないのは、こちらも同じ ]

グルゥウッ!!

[ 焔と熱気が噴き上がると同時に、首筋に噛み付いた狼を振り回すように、虎は大きく身体全体を揺さぶった。

牙を逃れる事が出来れば、地を蹴って、建物の壁を蹴りながら上へと駆け上る。
それは逃走を狙ってではなく、ちらりと飴色に金を向け、誘いかける動き** ]

(+2) 2017/05/03(Wed) 10:39:58

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