!!!!!! あ、あ…
[愕然と膝から崩れ落ち、両手を地に付け肩を震わす。]
護れなかった…何もしてやることが出来なかった…
何も出来なかった…ただ見ていることしか出来なかった…
ああ、あああ……!!!
殺せなかった…この手で牙にかける事が叶わなかった…
彼女を殺すのは僕のはずだったのに…
ああああああああああ!!
僕より先に彼女に触れるなんて…!
何故あそこに居るのが僕じゃないんだ…!
彼女は僕の獲物だ…!僕のものなんだ…!!
[溢れる感情の渦を、強いて形容するならそれは、
無力なケダモノの悔しさ・羨望・嫉妬…]