>>+0――左様。逃しはせぬ。 けれど其方は自由を希[のぞ]め。 それこそが妾の其方に見出す美しさ。 麗しき魂[こころ]のかたち。[墜ちてゆく幼子が零した真紅の涙。 宙に留まったその雫を、宝珠のごとく両掌で包んで。 古老は自ら肌を噛み破り、眼下の幼子の唇へ垂らした**]