[家族の団欒風景を眺めながら、バジルは目を細める。年越しにこの家に招かれて良かった、と。素直にそう思っていた。]いいもんだなー。[そんな事を言いながらうんうんと頷く様子は、少し年寄りじみて見えるが。]エレオノーレは、年越し蕎麦は何派ー?俺は、ネギが乗ってるシンプルなやつ。[夕方になれば、そんな事を聞いた。彼女が好む具材が手に入れば、一緒に作ろうかと。]