― 『世界軸』上層・『月闇の間』 ―
[背中に受けた強い衝撃、そして大波が全身を飲み込んでいく。
息が詰まり、目も開けられない状況をどれだけ耐えただろうか。
いつの間にか、体を押し潰すような奔流は消え、水浸しの床に座り込んでいた]
――げほっ
[咳き込んで多少飲んでいた水を吐き出し、呼吸を戻す。
この状況では勝ち負けも定かではなかったが、大技を相手へ投げ付けたことを思い出せば、はっと息を呑んで立ち上がった]
ミリアムっ!!
無事かい!?
[相手の姿が見えれば慌てて駆け寄るが、状態は果たして*]