[今年は図書館で新年を迎えるのだろう。なんて漠然と考えながら今日を過ごしていると、小さな女の子が「自分」を手に取って母親と思われる女性に見せた。
やがて少女よりもいくつか年上に見える少年もやって来ると、同じ女性に手にしたゲームブックを見せていて――
あれよあれよと言う間に、自分達はその親子に貸し出されて彼らの家へと招かれる事となった。]
バジルも一緒、だね。しばらくの間、よろしく。
[にぱり笑うバジルに自分も小さく微笑んで。
必要とされる喜びを感じながら、少女の腕に抱かれて彼女達の家へと連れられるのだった。]