『……、… 』浅く息をつく時を刻まぬはずの身に、今は疲労が纏わりついた 降臨するために生まれてはいない 清浄な気に住まい 神の栄光を糧にしてきた脆い天使には 地上に充ちる精気は濃過ぎ 穢れが強過ぎる『 、 ──』二本の脚で歩くに疲れやがて大木の根元へ身を預けると瞼を閉じた静まり返った森に 剣呑な気配と響く冒涜的な言葉そこは狩人であり盗人である者の棲む森暴虐の賊がまさに 導かれるようにこの木を目指し来ていた*