人狼物語−薔薇の下国

208 守護天使は暗闘する


【墓】 御霊の声 シェイ

『……、… 』

浅く息をつく
時を刻まぬはずの身に、今は疲労が纏わりついた

  降臨するために生まれてはいない
  清浄な気に住まい
   神の栄光を糧にしてきた脆い天使には
  地上に充ちる精気は濃過ぎ 穢れが強過ぎる

『 、 ──』

二本の脚で歩くに疲れ
やがて大木の根元へ身を預けると瞼を閉じた



静まり返った森に 剣呑な気配と響く冒涜的な言葉
そこは狩人であり盗人である者の棲む森
暴虐の賊がまさに 導かれるようにこの木を目指し来ていた*

(+1) 2014/06/23(Mon) 13:35:20

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