― とある日の雑談 ―
死んだからお布施の宝石、十五個くらい納品してくれねぇかな!
[死んだかと言われたら反射で死んだから葬式代を収めろだの、何だの、とにかくタカろうとするあくどさであった。
稀にものすごく真面目な声で言うから、本気と受けてドン引きした人も居るには居た。>>+0]
う、うぐぐぐ治療費の一割ィ?!待て、どうにかなる、俺は平気だ、
生きてる生きてる、大丈夫、超元気今から海で泳げるくらい元気。
だから治療院はいかなkイダダダダダダ!
[がしっと掴まれたらやっぱり傷だらけ、ぎゃんぎゃん一割とるならもっと丁寧にはこべだの料理はうまいところがいいだの、注文はものすごい多い。しかもまだ引いてもらおうと交渉してくる。
十分元気なのかもしれない。]
[もしも、ファミルが死んで誰かが悼むとすれば。
それは間違いなくこの男だったに違いない。
だからきっと、自分がまた取り残されてしまう事も預言の内だった。
それに気づけなかったのが、悪いのだ。*]