― Nルーム ―[僕が目覚めたその部屋には、僕以外にも似たような境遇で目覚める人が散見された。その面々に僕の知った顔はあっただろうか。各々が己が置かれた状況に戸惑いを見せていたから、その人物が言った事は他とかなり毛色が違っていて、僕は思わずそちらを注視する。>>3:+33] プログラム・フェンリル…?[勇敢なる死者たち《エインヘリャル》と呼ばれた僕らは、神々の黄昏《ラグナロク》を捜索するために集められたという事だろうか。何だか、有事の際はこのように対処せよと、端から仕組まれていたような居心地の悪さも若干感じるけれども]