― 魔導師の研究室 ―[いつの間にやら、微睡んでいた花精はふと、魔導師の動く気配に気づいて視線をそちらに向ける] ……長殿?[ぼんやりとした光が見える。その光は、花咲く鉢のひとつをふわりと包み込んでいた。ああ、こういう風にやるのか、と。半ば寝ぼけた思考が浮かべるのはこんな事。*]