― 狭間の空間 ―[果てしなく墜ちるかと思われた意識は、気が付けば海の中のように揺蕩っていた] う……ん……[何か、とても大事な言葉を言い掛けた気がするのに、記憶は曖昧だった。 そろりと意識の眼を開けば、何処とも知れぬ空間が四方に広がっていた]