―― 『世界軸』上層・『月闇の間』 ――
[バチッ、という音が一際大きく聞こえる。>>2:243
キアラの手に生み出されたのは雷の球体。
あの時、という言葉に、そのまばゆい光に、
出会った時のことを思い出す。
二人を引き合わせた雷撃が、今は、純然たる力として振るわれようとしている]
……わかったわ。
私ももっと先へ進む。そのために――
受けて立とうじゃないの!
[そうはいったが大波をもうひとつ出していては間に合わない。
なんとか身体の中心への直撃を避けようと回避に動く中、
迫りくる雷撃の光が視界を埋め尽くしていた。
大波に相対するキアラがどうなったか、確認する間もなく*]