[突然背後から響く「先輩」の声に驚いて振り向くと、そこには軍馬を連れた金蜜色の髪の青年の姿が。>>+1:34
さっき海で会った時の顔からあどけなさが抜けて、青年らしい、だが柔和な雰囲気はそのままの]
ステファン……!
[”トライブクラフト少尉”と呼ぶべきだったが、やはり海からの印象を引きずって思わず名前を口にする。
一緒に居る馬も愛らしい瞳でこちらを見ている。生存中、まとわりつくバター臭のせいで、馬術授業の間カーク自身はまったく好かれることがなかったナハトフルーク号。
そうだ、あのエンデュランスの試験の時に、ステファンとこの牝馬のペアは非常に好成績を出して、教官に褒められていたような。]