あのっ、 …ボクらと一緒の夜が最も長くなる日でもいいですか? 『わあ。先生と一緒の誕生日なんて素敵だわ』[魔の誕生日を祝おうなどと、それこそ愚かな話だったかもしれないけれど。それでも双子は、魔にもお返ししたいと真剣だった。双子が用意できるものなどたかが知れている。それこそ魔にとってはガラクタだろうが、双子は自分たちなりに珍しいものや楽しいものを探してきては、年に一度お披露目した*]