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[ナイジェルの声が聞こえた途端、明らかにほっとする。
そんな自分が少し可笑しかった。
仕方ない。こちらだって一目惚れだ。
心許す心地よさを思うと共に、彼に触れられた場所たちが疼く。]
ああ。置いていくなんて思っていないよ。
私のかいぬしだもの。
[柔らかな笑みと冗談めいた言葉を声の方へ向ける。
身体を半端に起こすのは疲れたので、再び頭を下につけた。]
それで、
私の愛の主は、今度はなにをするつもりかな。
[しどけなく片腕を伸ばして誘う。]
[ “かいぬし”とは、またそそる言い方だ。]
君はセンスがいい。
[ 伸ばされた腕の中に身を屈め、そっと触れ合う。
片手を彼の首の後ろに差し入れて、腕枕のようにしてやった。]
喉が渇いたろう。
飲み物を持ってきた。
[ グラスは遠ざけたままで告げる。]
[腕の中に入ってきた体をゆるく抱く。
素肌の感触に軽く驚いたが、考えてみればここは水の中なのだから服を着ていないのが普通だろう。
周囲の温水よりも温かな肌がどことなく嬉しい。
されるままに彼の腕へ頭を預けて、声の方へ頭を傾ける。]
飲ませてくれる?
[喉が渇いただろうといわれて素直に頷き、当然のように唇を薄く開いた。]
[ 餌をねだる雛のように口を開くソマリの頬を軽く指先でつつく。]
これは特製の媚薬だぞ。
[ なんていうのはもちろん冗談で、フルーツジュースなのだが、使用している果実は、南国らしい
粒々とした刺激のあるそれを、口移しでソマリに与える。]
[飲み物を所望したら、頬をつつかれた。
笑って、つついた指を唇で追いかける。
他愛の無い戯れが愛しい。]
これ以上熱くなったら、どうなってしまうかな。
[媚薬だというのを信じた態で応え、口移しに液体を受け入れる。
舌を伝って注がれる液体は無数の粒を含んでいて、普通の飲み物だと思っていたら意表を突かれた。
小さな粒たちはとろみを纏い、歯で噛めばぱりんと割れる。
不思議な感覚のそれらを喉の奥に流し込む。甘い。]
[相手と自分の唇を舌で拭って、艶やかな唇で笑う。]
ほら、もう熱くなってきた。
[下肢をすり寄せて、その熱を主張してみせた。]
[ 野生的にパッションフルーツカクテルを飲み込んで、ソマリはなおも意気軒高なところを示す。]
本当だ、熱くなっている。
[ 喜んで頷き、熱の中心を掌で包み込んだ。
金色の和毛はほとんど目立たないくらいだ。
吸い付くような肌が心地よい。]
[ ソマリの傍に添い寝して、指を柔らかく動かしながら耳元に囁く。]
手足を自由にしてやったのだから、今度はソマリが動いて、僕を君の中へ導いてくれ。
[ 半分水の中なら、浮力も助けになってくれるだろう。]
[熱の中心を彼の手が包む。
温かくて気持ちよくて、自然と腰を揺らしていた。]
私が?
いいよ。
[耳元に注がれる吐息に首筋を震わせ、彼の腰へ手を回す。]
ナイジェルも、同じくらい熱くなってる?
[手探りに彼の肌に指を滑らせ、陽根を探る。
今されているのと同じように、熱い場所を掌で包んで、さらに熱を巡らせよう。]
[ プールにすっかり馴染んだような滑らかな動きでソマリが絡みついてくる。]
同じくらい、かな。
[ 目隠しをしたままでソマリが手探りする。
急所に触れられているというのに、微塵も竦みはしなかった。
むしろ、興奮して、どんどん血が集まる。]
素敵だ。
もっとしてほしい。
[ ソマリの耳朶を舐めながら囁く。]
ほんとうだ。同じくらい。
[笑み混じりの言葉は、"嬉しい"と同じ響きだ。
触れてみて、硬差を確かめたら、今度はくるりと体を回転させた。
魚が身を翻すように、柔らかな動きで頭と足を入れ替える。]
舐めてもいい?
[両手で挟んだ彼のものへ、今度は唇を寄せた。
尋ねると同時に、軽くキスをする。]
[ 局所への軽い接吻けに快感が走り抜ける。]
いいとも、僕のソマリ。
[ 行儀よく確認をとるソマリの頭を撫でて、そっと股間に引き寄せる。
逃がさないよと宣言するかのよう。]
[引き寄せられて小さく呻く。
そんな動きでさえ、ゾクゾクして感じてしまいそう。
許されたその先端へ、そっと唇を下ろした。
もう一度、軽くキス。
続けて口の中へ浅く含んで舌を触れさせる。
たっぷりと唾液を絡め、急がず、ねっとりと舐め上げる。
そんな風に熱を送り込みながら、両手で大切に塔を育てた。
上から下へ、また下から上へ、柔らかく撫でさする。
丁寧で真摯な奉仕を、期待に腰をうねらせながら続けた。]
[ 丁寧な口淫に、一度は達した雄も回復著しい。
ソマリへのご褒美に指で髪を梳いてやる。]
そう、いいぞ。
喉の奥まで使って。
[ 時折はわざと、裸足の爪先で彼の太腿や股間を軽く踏んだり突いたりして刺激を与えた。]
[手の中で彼がみるみる大きくなっていく。
喜んでいるのが明らかに分かって、嬉しい。
指示を受ければ、太さも長さも増したものを上から呑み込んでいく。
舌と口蓋で包みこんで、吸い付きながら引き抜き、また根元まで呑み込む。
先端が喉の奥に当たるのが、苦しくて気持ちいい。
上半身全体を使うようにしてストロークを続ける最中、時折背が反るのは彼の足が触れてくるからだ。
彼のものを咥えたまま喘ぎを漏らし、体を震わせる。
鼻に掛かった声が甘く揺れる。]
[存分に口淫の技を尽くして、
育った肉の塔に軽いキスをする。
それから、未だに自分の中にある連珠に指を掛け、引き出した。
濡れた珊瑚石は、てらてらと艶を帯びていることだろう。
それを、天差すものへ巻き付け、飾り立てる。
掌で出来映えを確認して、満足して彼の腰に跨がった。]
入れるよ。
[彼の胸に手を突いて腰をうねらせ、位置を探る。
太ももで標的を挟んで確かめ、のびをするように体を前へ動かして、入り口へと導いた。]
ほう、
[ ソマリの献身的な奉仕に声が漏れる。
彼の口の中は柔らかくて温かい。]
ああ、さっきよりもずっと艶が出てきれいだ。
[ ソマリが体内から引き出した珊瑚玉を眺めて微笑む。
それを巻き付けられたときは、さてどうなるものかと興味津々で見つめた。]
[ ソマリは器用に腰を使って飲み込んでいく。
どこで覚えてきたか知らないが、教え込む時間もいらず享楽に没頭できるのはありがたい。]
ん、くぅ
[ キツいのと気持ちいいのとが交互にくるようだった。
容積としては、ソマリの中で連珠を突いたときと大して変わらないだろうに、みっしりと絡みついてくる。]
いい、
[ 頭の後ろで手を組んで、彼の様子を堪能しながら、ゆっくりと腰を揺らす。]
[息を吐きながら、ナイジェルのものを呑み込んでいく。
連珠を纏った陽根は先ほどよりも太く感じて、中がきゅうと締まった。
粘膜が触れあう熱さと並んだ珠の突起が合わさって、気持ちよさを増していく。]
…… は、ぁ …っ
[根元まですっかり中に収めてしまえば、満足の吐息が零れる。
少しの間、悩ましく眉を寄せて彼の腰で上下に揺られていたが、やがてしなやかに上体を前へ倒した。]
[彼の両脇に手を突き、胸を合わせるように寄り添う。
そこから、ゆっくりと腰を引き抜き、再び下ろした。]
ん、…う、あ、あ、ンぁ、っ…
[時折乳頭が擦れるほどの近さで緩やかに前後する動きは、快楽に急き立てられるように早くなっていく。
惜しげもなく嬌声を上げ、彼の上で淫らな律動を繰り返した。]
[ ソマリも随分と堪能してくれているようだ。
動きを早め、深めて、甘い声をあげる。]
君は、どんな宝石よりも魅せてくれる。
大好きだよ。
[ 愛の言葉とともに腰を突き上げて彼の喜びに花を添えてやる。]
[ ソマリが上体を倒して重なりあえば、届く範囲へ接吻けを降らせた。
胸の双果をつまみ、転がして彼の歌を引き出す。
一度、放出しているからだろう、焦れることなく、心地よさを追求できる。それでいて、倦怠感の欠片もない。
こんなのは初めてだ。]
君は、飽きせないな。
[ あちこちと探って彼の感じ易いところを暴いてゆくのが楽しい。]
あ、あ、 嬉し、ぃっ、…!
[大好きと伝えられて、体が真っ先に応える。
弾むように腰を動かせば、水面に波紋がいくつも咲き乱れた。
彼の突き上げと動きを合わせたり、ずらしたり。
それだけで快感が色を変える。]
[彼の唇が届く範囲は、もう彼の色に染まっているのだろう。
手で触れられた胸の尖りは赤く色づいて珊瑚石のよう。
ふたりの間に挟まれた自分の雄もまた、先ほどからびくびくと脈打っている。]
出そ、んっ…!
あ、も、 出して、いい ?
[どこもかしこも彼に触れられて、舞い上がっている。
もう限界だと訴えて、腰を擦り寄せた。]
[ 水面を乱してソマリが 歓喜の声を放つ。
その声を聞き、触れているだけで、彼を貫く部分が膨れ上がった。]
本当に、君という人は──
[ 色づいた彼は、こんな時でも甘えるように許可を求めてくる。]
ああ、いいとも。
君がどれだけ僕とひとつになれるか魅せておくれ。
[ この結合の幸せに微笑みながら、彼の腰を支え、揺らす。]
ああ! う、ン…!
[彼に認められて、動きはさらに甘やかに深く、大きくなる。
内側で存在感を増した彼のものに吸い付き、締め付けながら、ふたりの肌をできる限りに触れあわせ擦り合わせた。
許された快楽は急角度で上昇曲線を描き、心と体を高みへ運んでいく。]
好き、 好き、
ああ、 ナイジェル…!
愛してる っ ――!!
[悶える体を華やかに染めて、喜びを全身で吐き出す。
印の白は水の色を一瞬変えて広がり、煌めく照明を柔らかく揺らした。]
[ ソマリの絶頂にあわせて、ナイジェルの雄も脈動する。
めくるめくほど幸せだ。]
ああ、愛してる、ソマリ。
[ 陶然と告げて、彼の体内に入っている、自分の男根に巻き付いている、珊瑚石の連珠のもう一端を、ソマリの陽物にかけた。]
こんなエンゲージもいいな。
[ ソマリを両手で抱きしめて接吻ける。]
[幸福に満ちた体の中で、彼の喜びも受け止める。
まさに満ち足りた時間。
彼の声を愛しさとともに聞いて、彼の指が珊瑚石でふたりを繋げるのを感じる。
珊瑚の赤が結んだふたりの悦びは、なんとも相応しい。]
もう離れないよ。
[抱きしめられて囁き返し、誓いの唇を合わせた。]
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